1650646 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

型LOG (「tara's Minfan Note」別館)

型LOG (「tara's Minfan Note」別館)

2001年香港旅遊記




12月26日

朝5時に子供たちを起こして5時45分に家を出る。まだ真っ暗で寒い。
順調に成田空港を発って、ほぼ定刻どおり13時50分に香港着。
赤鱲角(チェクラプコク)新香港国際空港は旧啓徳(カイタック)空港とは
比べ物にならないくらい広々としていて、とてもきれい。
でもこれだけ広い空間で行われていた業務をこなしていた
啓徳空港もある意味すごいと思う。
個人的にはビル街の上空すれすれで離着陸をしていた
啓徳空港のほうがスリリングで香港らしく、懐かしいが…。


新香港国際空港

機場快綫(エアポート・エキスプレス)に乗り、香港駅へ向かう。
距離的には啓徳空港のほうが近かったのだが、
香港島と九龍半島を結ぶトンネルの込み具合で
タイムロスがかなりあったので、時間が正確なのがうれしい。
ホテル間を循環する無料のシャトルバスで
宿泊予定の世紀香港酒店(Century Hong Kong Hotel)に到着。
疲れてぐったりしている子供たちを部屋に残し、
親2人嬉々として街にくりだす。


世紀香港酒店

12月の香港は気温が12~18度でとても快適。
まず、目指すは湾仔街市(市場)。
興記家庭中心という雑貨屋に向かうが、残念ながら
友人に頼まれていた蒸し器は見つからない。
狭い土地柄ゆえ、香港ではこの店に限らず、所狭しと店内に商品が並べられ、
それでも足りないと軒にぶら下げている。


湾仔の雑貨屋

夕食は主人の友人で駐在中のI氏とご家族、
出張中のM氏とともに「利苑」レストランにて楽しむ。


利苑

ここは広東料理中心の店であるが、あらゆる地方のご馳走に舌鼓。
中華料理は油っぽくしつこい、というイメージがあるけれど、
本当に美味しい中華は素材の味が生きていてすっきりと、それでいてうまみがある。
ふかひれスープでは椀の底が見えないくらいたっぷり入ったふかひれに感激!
それなのに我が子達は「お母さんの春雨スープ(ふかひれもどき)のほうが美味しい!」
なんて情けないことをのたまう。
ああ、猫に小判、豚に真珠…(-_-;)

デザートはマンゴー、グレープフルーツの実、タピオカの入ったミルクスープ(楊枝甘露)と
カスタード餡を巻いた蒸しカステラ。
初めてのお味で、これもまた絶品!

ホテルに戻ると11時。
日本時間では12時だから親子ともにハードな1日だった。


12月27日

朝食にお粥と麺を食べるつもりでホテルを出たが、
ほとんどのお店はモーニングセットメニューしかなく、麺類は11時からとのこと。
駐在中は外で朝食をとることなどなかったので、知らなかった!
気を取り直し、飲茶の店を探す。
途中で蛋撻を買い、その場でほおばる。



主人と子供たちにとっては初めての体験で、焼き立てではなかったものの、
ほんのりと暖かく、口の中でほろほろと崩れるやさしい食感に皆大感激!

現地の人で混んでいる(美味しい証拠)店を見つけ、やっと飲茶で朝食。


新星海鮮火鍋酒家

本当に美味しい!!!
感激とともに私の作っている點心の味とあまりにもかけ離れているのにがっくり…。
本来の味を忘れてしまっていたのね。
5人でたらふく食べて120ドル、1人約400円なり、安過ぎ~!


飲茶の點心類

午前中はトラム(路上電車)に乗ってクォーリーベイにある
子供たちの通っていたコーンヒル幼稚園へ向かう。
太古駅からさらに小巴(ミニバス)に乗り換える。
今は冬休みなので門の外から眺めるだけのつもりだったが、
偶然園におられたS先生と再会することが出来た。
5年ぶりだったのに、子供たちの名を呼んでくださり、
さすが先生!と感心してしまった。
園内に入り、懐かしい思い出にひたる。


コーンヒル幼稚園

日本の幼稚園では考えられないことだが、
香港のほとんどの幼稚園には園庭がない。
現地幼稚園の中にはビルの一室で運営しているところもあるほど。
土地が狭い香港なら当然のことかもしれないが、公園も少なく、
赴任が決まった当時はショックで子供たちへの影響を憂えたこともあった。
でも、コーンヒル幼稚園では万全の保育体制で臨んでくださり、
親子ともに楽しい幼稚園生活を送ることが出来、感謝している。


珍寶水上レストラン

昼食は香港仔の珍寶水上レストランへ。
ここはツァー客御用達で昔懐かしい香港の風情を
味わえるが、お味のほうはちょっと…。
でも、船着場から船でレストランに向かう雰囲気が捨てがたく、
しかも奥にあるいけすを見学できるので子供たちのお気に入り。
無難な飲茶を楽しむことにした。


レストラン入り口

まがまがしいほどの装飾!
夜はライトアップされて幻想的な雰囲気にひたれる。


レストラン内階段

本当に豪華絢爛!
この階段を上り、3階へ。


食事風景

結構、現地の人で込んでいる。
ちょっとした観光気分を味わえるからかもしれない。


バックヤードのいけす

午後は主人と子供たちは海洋公園というテーマパークへ。
私は夕食まで単独行動をとることにして別れた。
まずは中環の太子大廈(プリンスビル)へ。
このビルには超ブランドショップが入っているが、
お目当ては「Pan Handler」というおしゃれな調理用具の店と
「Olivers」という欧米の食材を扱っている店。
目の保養を十分にして、上海街へ向かうべく地下鉄で油麻地へ。



地下鉄の様子

香港の地下鉄の座席はぴかっぴかっのつるっつる!
清潔が保てるためということらしいが、
夏はともかくさすがに涼しい時期にはお尻がこたえる…。
今は座席に畝があるが、以前は平らだったので、ブレーキのたびに
滑り台のように滑ってしまい、両足で踏ん張ったものだった。


上海街

香港の下町といえる油麻地から佐敦ヘ向かう上海街は、
調理道具店が軒を並べ、規模は比べ物に
ならないが香港の合羽橋といったところ。
いつ来ても面白い。
萬記砧板餅印という店で月餅の型を購入し、
ネイザンロードを尖沙咀まで歩く。
でもお目当ての店が見つからない。
ほとんど変わっていないように見えた香港であるが、
店の入れ替わりは相変わらず激しいようだ。

再び地下鉄で銅羅湾へ。
いつも行っていたパン屋「皇后餅店」にて
お気に入りの鶏尾飽と香葱火腿飽というパンを購入。


一時物価が激しく上昇した時期もあったようだが、
これらのパンの値段は変わっていない。
駐在中の3年間でタクシーの初乗り運賃が
11ドルから14ドルにアップしたのに、4年後の今でも
15ドルだからやはり景気が悪いのだなあと実感。

商務院書館、華潤百貨などを物色し、
家族と待ち合わせの金鐘へ向かう。


金鐘 太古廣場

香港ではクリスマスの飾りに始まり、
旧正月(今年は2月12日~14日)まで
2ヶ月近く華やかな雰囲気が続く。
太古廣場(Pacific Place)のクリスマスオーナメントはいつもすばらしい。


北京楼

夕食は北京楼にて待望の北京ダック!
実は前日の会食時にもいただいたのだが、大人数だったので、
我が家の食いしん坊たちには物足りなかったのです。


北京ダック

丸ごとのあひるの姿を撮ろうとしたら、
皮をスライスするパフォーマンスはなく、
とっととお皿に乗って再登場してしまったのが残念!
子供たちの食べっぷりを見ていると、
結婚後主人と2人で1羽ぺろりと食べてしまったことを思い出し、
この親にしてこの子たちあり、とまじまじと見つめてしまった。


イリュミネーション

外のネオン飾りも美しい。


ライトアップしたトラム

香港の町は夜遅くまで人々で賑わっている。
そのエネルギッシュな風景を眺めながら
トラムでホテル近くまで帰り、今日1日終わり。


​12月28日​

朝食は主人が買ってきたベビーカステラの
ようなもの(鶏蛋仔)とメロン豆乳を部屋でいただく。



この豆乳は主人のお気に入り。
ほかにもスーパーでコーヒーと紅茶味のミックスした
不思議な飲み物の素、インスタントのデザートミックスなどを仕入れる。
お手軽に結構美味しいマンゴープリン、ココナツプリン、
メロンプリンが出来るので、おすすめです。


ローカルなグッズ

今日はお世話になった病院と日本人小学校を訪れるべく、銅羅湾へ向かう。
途中街市での賑わいを見て、子供たちははしゃいでいる。


銅羅湾街市 奇華餅家近辺の店でミルクタルトを買い、皆で分けて食べる。
とろんとしたフィリングがとても美味しい。


フィリングはやさしいミルク味で、クラストは
練乳が練りこんであるようでちょっと甘め。
子供たちに「家で作って~!」とリクエストされてしまった。
本当に是非再現したいお味です。


港安医院

銅羅湾からタクシーに乗り、まず港安医院へ。
小さい子を抱えていた当時、何かとお世話になったし、
なによりも三女が生まれたところ。
当時のままの館内に入ると、まるでタイムスリップしたよう。


住んでいたマンション

ここから眺めると、競馬場をはさんで向かい側の
山に建っている、懐かしいマンション群が見える。
25階建ての23階に住んでいたのです。


香港日本人小学校

次に歩いて日本人小学校へ。
長女は1年生の1学期しか通わなかったが、
やはり子供なりに思い出深いようだ。

昼食は湾仔駅近くの麺粥専家へ。


水餃麺
麺は細くてこしが強く、だしのきいたあっさりスープの水餃麺、
雲呑麺。これでもか!というくらいのえびの攻撃に感激!!
主人は蒸し鶏と鵞鳥のローストのせご飯。
高級中華なら日本でも味わえるが、このような何気ないもののほうが
懐かしく、日本ではこの雰囲気、この味には残念ながら出会えない。

午後は子供たちは尖沙咀にある香港科学館へ。
地下1階から3階まで最新の科学技術を体験学習できるスペースである。
私はまたふらふらと1人別行動で太古城にあるスケート場へ。 



大古城スケート場

ここで5歳だった長女がスケートを習い始め、今も続けている。
結局興味のなかった私までも滑り始め、
母娘4人で楽しむことになるなんて思っていなかったなあ。


冬瓜砂糖漬け

再び訪れた銅羅湾の街市の乾物屋で
ようやく冬瓜の砂糖漬けを発見。
老婆餅や鳳梨酥のねっとりした餡に
必要らしいけど、上手くできるかな?


老正興 小籠包

夕食はホテル内の「老正興菜館」で。
お目当ての小籠包その他の上海料理は
日本人に親しみやすい味のような気がする。


12月29日

いよいよ最終日。あっという間だなあ。
午前中、主人の勤務先があった中環の置地廣場(ランドマーク)を訪れる。


中環 置地廣場

その後、ピークトラムにてビクトリア・ピークに向かう。
ものすごい急勾配をのぼっていくのは、
まるでジェットコースターの最初の坂をのぼるよう…。


ピークトラム

ちょっともやがかかっているけど、
香港の町を一望に出来るおなじみの観光スポット。
でも、100万ドルの夜景には1度もお目にかかったことがないのが残念。


山頂からの眺め

再び中環に下りて主人のお目当ての
鏞記酒家(料理の鉄人で有名よね)でピータンを購入。
中がとろりとしていて絶品で、甘酢しょうがとともにいただくそうな。


鏞記酒家

窓に白と茶色のガチョウのローストが
交互に並んでいるディスプレイが楽しい。


鵞鳥のロースト

向かい側の食堂で香港最後の食事をいただく。
今まで食べそびれていた皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉入り粥)。
香港の定番粥で、疲れた胃にもするする入っていく。


皮蛋痩肉粥

子供たちは菠蘿飽(パイナップルパン)。




再び空港に向かって今回の旅は終わった。
この旅行では懐かしい味との再会とともに
新しい味の発見が目的だった。
でも、家族で食事をすると、保守的な子供たちの希望を尊重して、
いつも同じメニューになってしまい、
いまだに食べたことのない點心・料理がまだまだある。

ところで、子供たちの香港での最後のことばは、
「あ~、これでやっとお母さんのご飯が食べられる!」であった。
喜んでいいのか、悲しんでいいのか…(;^_^A
結局、親の思いに付き合ってくれた子供たちに多謝(ト-チェ)!


機場快綫 香港駅


© Rakuten Group, Inc.